外来診療担当表

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午前 山本 聡
午後 山本 聡

診療科のご案内 

放射線科は主に画像診断を行う部門で、CT、MRI、X線(単純・透視)、骨密度(DXA法)検査機器を用いて、患者さまの病気の診断をサポートします。
また、被曝線量や造影剤使用量の低減など、身体への負担が少なく、安心して検査を受けていただける環境作りに努めています。

画像検査

CT(64列)、MRI(1.5T)、X線(単純・透視)、骨密度(DXA法)

血管内治療・IVR(画像下治療)

下肢静脈瘤に対するレーザー焼灼術、硬化療法
  
PICC(末梢挿入型中心静脈カテーテル)やCV(中心静脈)ポート留置

★地域のクリニックや病院、医療施設からのオープン画像検査も積極的に受け入れております。
 ぜひご利用ください。

★オープン検査のご依頼について
下記リンク先の「地域医療連携 各種様式」より様式をご利用の上、ご依頼くださいませ。
https://sfmc-h.org/community/medical/ 

代表的な疾患・治療

下肢静脈瘤

下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)の治療について

~切らずに治す、放射線科IVR専門医による低侵襲治療~
当科では、足の血管がボコボコと浮き出たり、足のだるさやむくみを引き起こす「下肢静脈瘤」に対し、カテーテル技術を用いた体に負担の少ない治療(レーザー焼灼術・硬化療法)を行っています。

下肢静脈瘤とは?

足の表面近くにある「静脈」が拡張し、こぶ(瘤)のように盛り上がってしまう病気です。
静脈には血液が重力に逆らって心臓に戻るための「逆流防止弁」がありますが、この弁が壊れると血液が足の下の方に溜まり、血管が太く蛇行して浮き出てきます。

このような症状はありませんか?

下肢静脈瘤は見た目の問題だけでなく、以下のような不快な症状を伴うことがあります。

  • 足がだるい、重い、疲れやすい(特に夕方)
  • 足がむくむ
  • 寝ている時に足がつる(こむら返り)
  • 足の血管がボコボコと浮き出ている
  • 皮膚がかゆい、湿疹ができる、黒ずんでくる(色素沈着)

どんな人がなりやすい?

以下のような方に多く見られます。

  • 立ち仕事の方(調理師、美容師、販売員、教職員など)
  • 妊娠・出産を経験された女性(妊娠中のホルモン変化や腹圧上昇がきっかけとなることがあります)
  • 遺伝的要因(ご家族に静脈瘤がある方)
  • 加齢(年齢とともに弁が弱くなる傾向があります)

当科で行う治療法

従来の「ストリッピング手術(血管を引き抜く手術)」に代わり、傷口が小さく、体への負担が少ない以下の治療を行っています。

1.血管内レーザー焼灼術(EVLA)

逆流を起こしている静脈の中に細いファイバー(カテーテル)を通し、レーザーの熱で血管を内側から閉塞させる治療法です。

特徴

  • 傷跡が小さい:針でファイバーを刺入するため、切開の必要がほとんどありません
  • 痛みが少ない:局所麻酔(TLA麻酔)を使用し、痛みや出血を最小限に抑えます
  • 短時間:処置時間は約1時間程度です
  • 保険適用: 健康保険が適用される標準的な治療です
  • 治療後すぐに歩くことができ、日常生活への影響も少なくお過ごしいただけます

2.硬化療法(こうかりょうほう)

レーザー治療の適応とならないような細い血管(網目状静脈瘤やクモの巣状静脈瘤)、あるいはレーザー治療後に残った枝分かれした静脈瘤に対して行います。
「硬化剤」というお薬を血管内に直接注射し、血管の内側を接着させて目立たなくする治療です。

特徴

  • 注射のみの治療のため麻酔は不要で、外来で短時間(10〜15分程度)で行えます
  • 治療後は弾性ストッキングによる圧迫が必要です

お悩みの方はご相談ください

下肢静脈瘤は良性の病気ですが、放置すると皮膚炎や潰瘍(皮膚がただれたり穴があく)に進行することもあります。
 「足の見た目が気になる」「夕方になると足がつらい」といった症状でお悩みの方は、一度当科までご相談ください。
画像診断の専門家である放射線科医が、超音波(エコー)検査にて正確な診断を行い、最適な治療法をご提案します。

治療の流れ

Step 1:初診・検査

まずは問診・診察を行い、足の症状やこれまでの経過についてお伺いします。
その後、専門の検査技師や放射線科医師が超音波(エコー)検査を行い、静脈の太さや血液の「逆流」がどの程度あるかを詳しく確認します。この検査は痛みもなく、10~15分程度で終了します。
検査結果に基づき、レーザー治療が適しているか、硬化療法がよいか、あるいは弾性ストッキングによる保存的治療が適しているかなどを総合的に判断し、最適な治療方針をご提案します。

Step 2:治療の予約・説明

治療を行うことが決まりましたら、手術日のご予約をお取りします。
治療内容や合併症のリスク、当日の注意事項などについて詳しくご説明し、同意書を作成いたします。
※血液検査や心電図などの術前検査を行います。

Step 3:治療当日

ご来院後、お着替えなどを済ませていただき、処置室(または手術室)へご案内します。

  1. マーキング
    エコーで確認しながら、治療する血管の位置にペンで印を付けます。
  2. 局所麻酔
    治療する足に局所麻酔を行います(意識ははっきりしています)。
    レーザー焼灼自体に強い痛みはありませんが、局所麻酔の際にチクッとした痛みを感じることがあります。
ご希望の方には、麻酔専門医による静脈麻酔(ウトウトする程度の麻酔で、気管内挿管は行いません)を追加することも可能です。
  3. 治療の実施
    レーザー焼灼術の場合は約1時間程度、硬化療法の場合は10~15分程度で終了します。
  4. 圧迫
    治療後はすぐに弾性ストッキングや包帯で足を圧迫します。

治療後は病室でお休みいただきます。

また、足の静脈血栓症(いわゆるエコノミークラス症候群)を予防するため、無理のない範囲で歩いていただくことを推奨しています。

Step 4:経過観察(通院)

治療の効果判定および合併症の有無を確認するため、後日ご来院いただきます。(例:翌日診察 → 1週間後 → 1か月後)
エコー検査にて血管がしっかり閉塞しているかを確認し、問題がなければ治療終了となります。
以後の通院は不要です。

よくあるご質問

入院は必要ですか?

レーザー焼灼術も硬化療法も体への負担が少ないため、入院の必要はほとんどありません。
ただし、ご高齢の方や遠方からお越しの方、複数の持病をお持ちの方などには、1泊入院をお勧めしています。

治療中の痛みはありますか?

局所麻酔の注射時にチクッとした痛みがあります。
レーザー治療では、血管の周囲に麻酔液を注入する際(TLA麻酔)にわずかに痛みを感じることがありますが、レーザー照射中は熱さや痛みを感じることはほとんどありません。
硬化療法も細い針を使用するため、採血と同じくらいの軽い痛みです。
注射が苦手な方や、医療スタッフに囲まれて緊張する場合には、麻酔専門医による静脈麻酔(ウトウトする程度で、気管内挿管は行いません)を追加することも可能です。

治療後の生活に制限はありますか?

ほとんど普段通りの生活が可能です。
・歩行:治療直後から可能です。家事や事務仕事も翌日から行っていただけます。
・入浴:シャワーは翌日から可能な場合が多いですが、湯船に浸かるのは数日後からとなります(医師の指示に従ってください)。
・運動:激しい運動(ランニングや水泳など)は1〜2週間控えていただきますが、軽い散歩は推奨されます。

保険は適用されますか?

はい、健康保険が適用されます。
当科で行う血管内レーザー焼灼術および硬化療法は、すべて保険診療です。
費用の目安は、3割負担の方で片足あたり数万円程度です(使用する機材や入院の有無により異なります)。

高額療養費制度の対象となる場合もありますので、詳しくは窓口でご相談ください。

再発することはありますか?

適切な治療を行えば、再発率は非常に低いです。
レーザー治療を行った血管は閉塞して吸収されるため、同じ血管が再び静脈瘤になることはありません。

ただし、別の正常だった血管が年月とともに悪化し、新たな静脈瘤ができる可能性はゼロではありません。
定期的な検診をお勧めします。

PICC・CVポートについて

PICC
(末梢挿入型中心静脈カテーテル)

CVポート
(中心静脈埋め込み型カテーテル)

PICC(末梢挿入型中心静脈カテーテル)

~画像ガイド下で行う、安全で体にやさしい点滴の管~
当科では、長期間の点滴治療が必要な患者様に対し、「PICC(ピック)」の留置を行っています。

PICC(ピック)とは?

PICC(Peripherally Inserted Central Catheter)は、「腕」の静脈から挿入し、先端を「心臓の近く」の太い血管(中心静脈)に留置するカテーテルのことです。
通常の点滴(末梢点滴)は腕の細い血管を使用しますが、PICCは心臓近くの太い血管まで管を通すため、濃い薬剤や栄養剤を安全に投与することができます。
また、首や太ももの付け根から挿入する従来の中心静脈カテーテル(CV)に比べ、合併症のリスクが低く、患者様の負担が少ないのが特徴です。

このような方に推奨されます

  1. 血管が細く、点滴の確保が難しい方
    「何度も針を刺されて痛い思いをしている」「すぐに漏れてしまう」といった苦痛の軽減が期待できます。
  2. 高カロリー輸液(TPN)が必要な方
    お食事が取れない期間が長く、濃い栄養剤の点滴が必要な場合。
  3. 抗がん剤治療を行う方
    血管への刺激が強い薬剤を、太い血管から安全に投与するため。
  4. 長期間の点滴治療が必要な方
    一度留置すれば、数週間~数か月間(状態による)使用可能です。

当科では、超音波(エコー)装置とレントゲン透視装置を用い、放射線科IVR専門医がカテーテル留置を担当します。

治療の流れ(所要時間:約15分~30分)

  1. エコーでの血管確認
    二の腕(上腕)の静脈の状態をエコーで確認し、最適な血管を選びます。
  2. 局所麻酔
    針を刺す部位に少量の麻酔を行います(意識ははっきりしています)。
  3. カテーテルの挿入
    エコーガイド下で静脈に針を刺し、細いガイドワイヤーに沿ってカテーテルを進めます。
  4. 位置の確認
    レントゲン透視を用いて、カテーテルの先端が心臓近くの正しい位置にあるかをリアルタイムで確認します。
  5. 固定
    カテーテルを皮膚に固定し、清潔なフィルムで保護して終了します。

よくあるご質問

痛いですか?

局所麻酔をする時のみ「チクッ」とした痛みがありますが、カテーテルを入れている最中に強い痛みはほとんどありません。

お風呂には入れますか?

はい、シャワー浴が可能です。

刺入部(カテーテルが入っている場所)を防水フィルムやビニールで保護すれば、シャワーを浴びることができます。
湯船に浸かる場合は、刺入部が濡れないように腕を上げて入るなどの工夫が必要です。

普段の生活で気をつけることはありますか?

激しい運動以外は、普段通りの生活で構いません。
・カテーテルが入っていない方の腕で血圧測定や採血を行ってください。

・重い荷物を持ったり、腕を激しく回す運動(テニスや野球など)は避けてください。

・万が一、カテーテルが抜けてきたり、腕が赤く腫れたりした場合は、すぐにご連絡ください。

ずっと入れたままでよいのですか?

治療が必要な期間のみ留置します。

感染や血栓(血の塊)などのトラブルがなければ、数か月~半年程度留置可能ですが、不要になれば外来ですぐに抜くことができます(抜去時は痛みもほとんどなく、数秒で終了します)。

CVポート(中心静脈埋め込み型カテーテル)

~目立たず、生活の質を大切にする点滴治療~
当科では、抗がん剤治療や高カロリー輸液(栄養点滴)、血管が細く通常の点滴が困難な患者様に対し、皮下に小さな器具を埋め込む「CVポート(ポート)」の造設手術を行っています。
手術は放射線科医が、画像ガイド下(エコー・透視)で行います。

CVポートとは?

CVポート(Central Venous Port)は、100円玉~500円玉くらいの大きさの「本体(ポート)」と、薬剤を流す「チューブ(カテーテル)」がセットになった医療機器です。
通常、**鎖骨の下(胸)や上腕(二の腕)**の皮膚の下に完全に埋め込みます。
点滴を行う際は、皮膚の上からポート専用の針を刺して薬剤を注入します。

CVポートのメリット

PICC(ピック)や通常の点滴と比べて、生活上の制限が非常に少ないのが最大の特徴です。

  1. 入浴が自由
    針を抜けば体外に管が出ていないため、防水の必要がなく、お風呂やプールにも入ることができます。
  2. 見た目がすっきり
    皮膚が少し盛り上がる程度で、服を着れば外からはほとんど分かりません。
  3. 確実な投与
    毎回血管を探して針を刺す必要がなく、確実に点滴ルートを確保できます。
薬剤が血管外に漏れるリスクが少ないのも特徴です。
  4. 両手が自由に使える
    腕や肩の動きを制限しないため、家事や仕事、スポーツ(激しい接触プレーを除く)も可能です。
  5. 長期間使用可能
    トラブルがなければ、数年単位で使用することが可能です。

放射線科医による造設手術(IVR)

当科では、外科手術のように大きく切開するのではなく、数センチ程度の小さな傷で済む「IVR(画像下治療)」の手法で造設を行います。

治療の流れ(所要時間:約30分~1時間)

  1. 局所麻酔
    ポートを埋め込む場所(通常は前胸部や上腕)と、カテーテルを通す部位に局所麻酔を行います。
  2. カテーテル挿入
    エコーガイド下で静脈に針を刺し、カテーテルを心臓近くの太い血管まで進めます。
  3. ポケット作成
    皮膚の下にポート本体が入る小さなスペース(ポケット)を作ります。
  4. 接続・埋め込み
    カテーテルとポート本体を接続し、ポケット内に収納します。
  5. 縫合
    傷口を糸で縫合し、ガーゼで保護して終了します。

よくあるご質問

手術は痛いですか?

局所麻酔で行うため、痛みはある程度コントロールされます。

麻酔の注射時にチクッとした痛みはありますが、ポートを入れるためのポケットを作成している最中は、押されるような感覚がある程度です。
術後、麻酔が切れると多少の鈍痛が出ることがありますが、痛み止めで治まる程度です。

異物感はありますか?

最初は気になることがありますが、徐々に慣れていく方がほとんどです。

皮膚の下に硬いものが触れますが、日常生活で邪魔になることはほとんどありません。
シートベルトやブラジャーの紐が当たりにくい位置に埋め込むよう配慮しますので、ご希望があれば術前にお伝えください。

点滴をしていない時はどうすればいいですか?

特別な管理は基本的に不要です。

針を抜いていれば、日常的な消毒などの処置は不要です。

ただし、長期間使用しない場合でもポートが詰まるのを防ぐため、月に1回程度通院していただき、生理食塩水などでポート内を洗浄(フラッシュ)する必要があります。

MRI検査は受けられますか?

はい、問題なく受けられます。

当院で使用しているCVポートは「CT/MRI対応型」ですので、検査に支障はありません(検査前に担当技師にお伝えください)。
また、空港の金属探知機にも反応しない素材で作られています。

不要になったらどうしますか?

外来での簡単な処置で抜去できます。

治療が終了し、ポートが不要になった場合は、局所麻酔下で小さな切開を行い、取り出すことができます。傷跡も小さく、ほとんど目立ちません。

学会認定(施設)

画像診断管理認証施設