歯科口腔外科

歯科口腔外科について

口腔外科疾患の診断と治療の充実

歯科口腔外科 診療内容変更 の お知らせ

北大阪ほうせんか病院は、2021年3月より大阪府の要請を受け、コロナ感染症の患者さまを治療するためにコロナ感染症の病棟を新設いたしました(2022年3月までの契約)。患者様が、誤解されるのは「コロナ感染症に自分も罹らないか?」という事です。コロナ病棟に入る通路は一般患者さんが入る通路と交差することが無いように区分されており、一般病棟の患者・職員とコロナ病棟の患者・職員が同一経路で交差することはありませんので安心してください。
新たな場所で歯科口腔外科は診療継続することになり、歯科診療設備の全面的な移設は出来ず、そのため一般の歯科治療(入れ歯を作ったり、歯の根の治療をしたり、金冠を作成する等)は対応不可となりました。
大変申し訳ございませんが、地域の開業医の先生方との連携をしっかりとりながら、開業歯科医院では扱いにくい歯科口腔外科疾患(埋伏智歯、顎口腔領域の腫瘍、嚢胞、外傷、歯性感染症、粘膜疾患、顎関節疾患など)の治療や、基礎疾患を有する患者さんの抜歯、観血的処置を行ってまいります。もちろん必要に応じて重篤な症例には全身麻酔下での手術を施行致します。以上の件、患者の皆様にご理解頂ければ幸いです。

=診療対象となる主な疾患=

1) 基礎疾患のある患者さんの抜歯 や 埋伏歯の抜歯(骨に埋もれた歯の抜歯)
2) 腫瘍 (しゅよう)や 嚢胞(のうほう)
3) 薬剤性 の 顎骨壊死(がくこつえし)
顎の骨を強くするために投与された薬剤が引きおこした顎の骨の壊死)
4) 顎関節 疾患
(口を開けようとしても口が開かない、顎に激しい痛みや雑音がある)

=以下各項目を 具体的に 説明いたします。=

1)基礎疾患のある患者さんの抜歯 や 埋伏歯抜歯(骨に埋もれた歯の抜歯)
超高齢化社会となり、血圧が高いとか、心臓や脳の血管の病気の関係で血をサラサラにする薬を飲み続けている患者さん、医科の診療所に外来通院しながら抗がん剤投与中の方が増えております。これらの疾患がある患者様は、掛かりつけの医科の先生と相談し、各種検査をしながら慎重に抜歯しなければいけません。
智歯抜歯(ちしばっし):
現代人は、柔らかい食物しか食べない影響か、顎のサイズが次第に小さくなっております。親知らず(下顎智歯)は、最後に萌出してくる歯ですから歯が萌出する場所が少なく顎の骨の中に埋まる傾向です。智歯が斜めとか横に向いて生えて隣の歯に食い込んで大きな虫歯を作り、歯並びが悪くなった患者さんを多く見かけます。顎の中を走行する下歯槽神経や顎の骨舌側に近接する舌神経に損傷を加えないように抜歯しなければいけません。
2) 腫瘍 や 嚢胞腫瘍(しゅよう):
口の中にも、さまざまな腫瘍ができます。その多くは良性腫瘍ですが、悪性腫瘍(癌)が生じることもあります。当科では、口腔腫瘍の診断、治療を行っています。各種画像検査や組織検査の結果を併せ考え、個々の患者さんに最適かつできるだけ侵襲の少ない治療を行っています。また、腫瘍の性質によっては、大学病院等に紹介させて頂く場合もあります。
嚢胞(のうほう):
体に生じた病的な袋状のものを嚢胞といいます。口腔外科領域には、顎の骨の中や唇や舌下部などいたるところに嚢胞が発生します。初期には無症状ですが、大きくなると、顔や顎、歯肉が膨らんできます。細菌感染を起こすと、痛みや腫れることがあります。顎の中に生じた嚢胞は歯が原因である場合が多く、レントゲンやCT画像を用いて原因を特定します。軟組織に出来た嚢胞も、必要に応じて検査を行い大きさや位置を確認します。治療は手術療法が第1選択で、歯が原因の場合、抜歯を含めた処置も必要となります。大きい嚢胞では全身麻酔下で摘出手術を行います。
3)薬剤性 顎骨 壊死
(顎の骨を強くするために投与された薬剤が引きおこした顎の骨の壊死)
最近急増しているのが、薬剤性顎骨壊死の患者さんです。骨粗鬆症、乳がん、前立腺がん等の患者さんで、骨を強くする働きの薬を長年服用されておられる内の極一部の患者さんに、顎骨の壊死が生じる場合があります。軽度な顎骨壊死の場合には、開業医の先生方にて処置していただくのがベストです。しかし、重篤な症例では、顎が骨折したり歯茎や頤部皮膚から膿が出たりの症状が現れます。その様な場合、医科の先生方と連携しながら、その進展度に合わせた適切な外科処置を行う必要があります。具体的には顎骨の部分切除術や顎の再建術などです。当科では患者さんの背景を充分に考慮し相談の末、個々の患者さんに適した外科処置を行えます。
4)顎関節 (がくかんせつ)疾患
(口を開けようとしても口が開かない、顎に激しい痛みや雑音がある)
顎関節は耳の直前にある顎の運動を司る関節です。顎の関節の病気には多くの病気が挙げられますが、最も頻度が高いのが①顎が痛い②口が開かない③顎を動かすと音が出る等の症状である顎関節症です。レントゲン検査、MRI検査などの各種画像検査の結果を併せ、適切な診断を下した後、先ず痛みを伴わない方法や薬剤、各種装置を使って治療します。それでも治癒しない、例えば顎の関節円板が位置異常を起こし強い変形を生じ痛みが長く続き口を開けられない症例等には、アルスロセンテーシス(顎関節を生理的食塩水で洗う)を施行したり、顎関節鏡を用いて全身麻酔下での関節授動術(全身麻酔下にて細い関節鏡(直径3mm)を顎関節に入れて変形した関節を動く様に誘導する手術)が行えます。これらの手術後、安定して口が開く様になります。これ以外にも多くの顎関節疾患がありますが、当科の担当医は、経験豊富な顎関節学会・指導医であり顎関節疾患の専門的な各種治療を充分行えます。
追記:
患者さんの全身状態を把握させて頂く際に、お薬手帳は貴重な情報です。受診の際には必ずお薬手帳をお持ちください。
また、主治医の先生の指示ではなく、ご自身の判断でお薬を休薬することは絶対に止めてください。
かかりつけ歯科医院、主治医の先生から紹介状を書いていただいてください。
今までの治療の流れや経過が分からないと、診断や治療に困ることがあります。