当センターの概略

適確な画像診断および治療を行えるよう、最適な画像を得る事を目標としています。また、患者様が不利益を被ることのないよう、適正な被曝管理を行ってまいります。

当センターの特徴

一般撮影・消化管造影・(頭部、心臓、腹部、骨盤、四肢)の血管造影・CT・MRI・骨塩測定等の画像診断、特にCT・MRIにつきましては全件、画像診断専門医による画像診断がなされます。さらに、IVR専門医による肝動脈塞栓術・下肢静脈瘤レーザー焼灼術・CVポート埋め込み術・Picc挿入術・血管塞栓術等、画像診断技術を応用した、画像下治療(IVR)をおこなっています。

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当院のCT装置(64列128スライス マルチスライスCT)、MRI装置(1.5T)は、従来の装置と比べより細かく短時間で撮影することができ、得られた膨大なデータを画像ワークステーションで処理することにより、鮮明な立体画像(3D)の作成が可能で、これによりさらに診断能力が向上しています。
地域の医療機関さまからの諸検査の依頼にも迅速に対応しています。読影レポートにつきましても、特別の事情が無い限り即日FAXで返信させて頂いております。ぜひ、お気軽にご相談下さい。検査についての質問、不安な点がございましたら下記までご連絡ください。

医療法人成和会 北大阪ほうせんか病院 放射線科 TEL:072-643-6921 内線(321)

一般撮影検査(胸部レントゲンなど)

SYNAPSE(大規模画像ネットワーク)

当院は医療画像ネットワークシステムによりフルデジタルで撮影を行っており、各グループ内の医療施設において画像を参照することが可能です。また、紹介施設からの画像を取り込み、診察での素早い画像参照が可能です。

FDRシステム(富士デンタルラジオグラフィ)

FDR装置は、コンピューター処理により、放射線の情報を画像に変えています。
撮影した画像を加工することによって診断価値の高い画像を提供することができます。
当院は、FPD(フラットパネルディテクタ)により完全デジタル化しており、VG(バーチャルグリッド)により、被爆の低減を日々検討しています。
FPD(フラットパネルディテクタ) : 半導体検出器により、X線をダイレクトに測定し、画像に変換するシステムです
VG(バーチャルグリッド) : X線を照射された人体からでる、散乱線といわれる画像のノイズを推定し除去するデジタル処理です

FCR(フジデジタルX線画像診断システム)

FCR装置は、コンピューター処理により、放射線の情報を画像に変えています。
撮影した画像を加工することによって診断価値の高い画像を提供することができます。

パノラマ撮影検査(歯科パノラマ)

歯列や顎関節の断層写真を撮影する装置です。車椅子の方でも撮影が可能です。顔の周りを機械が回転し、撮影時間は約15秒です。

TV検査(胃透視・大腸透視検査など)

エックス線テレビ室

X線を利用し検査・診断・治療をおこなう多目的な部屋です。

操作室 撮影室

島津製作所SONIAlVISON G4
2016年10月導入

      • 胃十二指腸造影
      • 下咽頭食道造影
      • 注腸造影
      • 内視鏡的逆行性胆管膵管造影
      • 経皮経肝胆管ドレナージ術
      • 脊髄腔造影
      • 関節腔造影 他、整形外科造影
      • 逆行性腎盂造影 膀胱造影 他、泌尿器科造影 その他造影検査

 

血管造影検査(頭部、腹部血管造影・IVRなど)

ANGIO室(血管造影室)

血管造影検査室では、血管〔動脈・静脈)の解剖や血流の評価をすることにより病気の診断や治療(IVR)を行っています。

操作室 撮影室

キャノンメディカル INFXV―8000V 2016年3月導入

  • 腹部血管造影
  • 頭部血管造影
  • 心臓血管造影
  • 四肢血管造影
  • 腫瘍血管塞栓術
  • 動注化学療法
  • 血流改変術
  • 消化管出血精査
  • リザーバー埋め込み
  • 心臓ペースメーカー埋め込み
  • 心冠動脈造影
  • 左心室造影
  • 冠動脈形成術(PCI)
  • CVポート留置術
  • 血管拡張術、血管形成術
  • PICC挿入術

 

CT検査(コンピュター断層検査)

[CT装置] Computed Tomography

ドイツ/シーメンス社製 SOMATOM Definition Edge

当院ではマルチスライスのヘリカルCTを導入しています。このCTは、ドイツ シーメンス社製の先鋭機種であり、診断能力が飛躍的に向上しつつ、検査の短時間化を可能としています。
従来のCTに比べ超高速で撮影できるため、短い時間で広範囲の撮影が可能であり、なおかつ高詳細の画像を得ることができます。
例えば胸部検査(Fig-1)の場合、一回の息止めは4秒程度で、全体の検査時間は約5分程で完了します。また、骨折等の整形外科領域(Fig-2)の撮影も5~15秒程度の撮影時間で終了します。

 

Fig-1

 

Fig-2

造影剤を使った検査では、様々な血管の描出が可能です。20分程度の検査時間で動脈の狭窄や動脈瘤、腫瘍への栄養血管のみならず門脈や静脈の血管描出も可能で、静脈瘤などの診断にも大変有効です。​


ワークステーション

Fig-1 Fig-2 Fig-3
腹部造影 下肢動脈造影 冠動脈CT

AZE社製 Virtual Place

当放射線科では、様々な画像の処理、加工、解析することができるワークステーションを導入しています。このワークステーションは、CT画像やMR画像のデータを取り込むことにより、3次元表示や機能解析が可能です。

MRIのデータより
脳動脈瘤の計測
MRIのデータより
三叉神経の抽出
MRIのデータより
胆嚢胆管膵管表示
CTのデータより
脳外擬似オペシュミレーション
CTのデータより
歯科のインプラント用計測画像
CTのデータより
位相の違う(動脈、門脈)の重ね合わせ画像の表示

MRI検査(磁気共鳴画像検査)

MRIについて

MRI(磁気共鳴画像)検査とは、レントゲン撮影やCT検査のようにX線を使わず代わりに強い磁石(磁場)と電波(FM波)を使い人体で最も多い成分の水素原子(水や脂肪など)の状態を画像にする検査です。

MRIの利点

  • X線被曝がありません。
  • 血管病変も造影剤なしでも描出することが可能です。(造影剤を用いると更に詳細な画像が得られます。)
  • CT検査に比べ脳、脊椎、軟部、婦人科疾患の診断に優れています。

MRIの欠点

  • CT検査と比べ検査時間が長くなります。(約20分~60分)
  • 検査時の騒音があります。 (工事現場のような大きな音がします。)

MRI装置の紹介

ドイツ/シーメンス社製高性能機種 MAGNETOM Avanto 1.5T

 

  • 同社旧機種に比べ短時間で高精細な画像診断が可能となりました。
  • 検査時の騒音も低減され、開口部もく、狭いところが苦手な方も安心して受けていただけます。
  • 頭部検査においても、ヘッドホンの使用が可能になり、快適に検査を行うことができます。検査中は音楽を流し、患者様の不安取り除く工夫しています。

当院ではMRIを使ったA.D(アルツハイマー型認知症)の診断も行っています。
VSRADと呼ばれるソフトを用い、診断を行います。
早期AD型認知症に特徴的な、脳の海馬と呼ばれる部分の萎縮の程度を解析します。

MRI検査にあたっての注意

  • 禁忌事項
    ペースメーカー、材質の分からない脳動脈クリップ
  • 禁忌事項(但し、医師の許可があれば検査可能)
    妊娠初期、体内金属のある人
  • 持ち込み不可
    下記の物は、検査に影響したり、故障したりすることがあります。検査前に必ず外しておいてください。
  • ヘアピン、メガネ、ネックレス、時計、入れ歯、ブラジャー、その他アクセサリー、カイロなど
  • 財布(キャッシュカード、プリペイドカードなど)
  • 検査時間が長いことや、騒音のため不穏の方は、検査できない場合があります。
  • 検査の内容によっては、絶食でお願いすることがあります。
  • 閉所恐怖症の方は検査が出来ない場合があります。

MRI画像

撮影条件を変えることによりいろいろな画像が得られます。

脊髄の抽出に優れています。

造影剤を使用せずに血管や胆管の抽出が可能です。


任意方向の画像が得られます。

Ⅹ線骨密度測定装置

近年、高齢化社会にともない、骨折の原因となる骨粗鬆症への関心が高まっています。現代の食生活の変化、無理なダイエットによる骨密度の減少で骨折をおこしやすくなり、骨折の中でも脊椎の圧迫骨折や大腿骨頚部骨折は寝たきりの原因ともなります。
骨密度を測定することにより骨密度の減少を早期に発見し、骨折の原因となる骨粗鬆症の予防や適切な治療を行うことを目的としています。
骨密度の測定にはX線単純写真による判定からCT装置や超音波装置を用いた方法などがあります。測定する部位も脊椎、前腕、大腿骨頚部、踵骨、中手骨〔指の骨〕などさまざまです。
当院では、骨粗鬆症の診断および治療効果判定に最も多く使用されて精度に優れているDXA法〔二重エネルギーX線吸収測定法〕を用いた装置を導入しています。
DXA法とは、2種類のエネルギーレベルのX線を用いて骨成分を測定する方法です。主に腰椎正面、大腿骨頚部の骨密度を測定します。
検査は、約5分程仰向けに寝ていただいた状態でおこないます。
X線の被曝線量〔実効線量当量〕は、一番被曝量の多い全身測定でも胸部X線撮影の約1/10程度とごくわずかです。

【装置 PRODIGY〔GEヘルスケアジャパン〕】

骨粗鬆症の診断基準としてBMD〔骨密度:骨量÷面積〕で表示し、若年成人比較〔20-44歳平均〕及び同年齢比較をおこないます。

骨密度測定検査を希望される方は、各診療科の担当医師にご相談ください。

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