ご案内

外科

午前 1診 中井 黒住 中井 黒住 中井 当番医

特徴など

外科では、消化器(胃・大腸・胆嚢など)の疾患や、一般外科領域の疾患(鼠経ヘルニアなど)および乳腺疾患・甲状腺疾患などを扱っています。消化器・一般外科の領域では当院の消化器外科と協調して診療に当たっています。乳腺疾患は大阪大学付属病院や大阪医科大学附属病院などとともに大阪地域の乳腺ネットワーク(Osaka Area Breast Network,OABN)に所属し、密接に関連して診療を行っています。特に現在は乳癌の診断に力を注いでおり 、乳腺の診断目的で外来を受診されマンモグラフィ検査を行った患者さんは直近の3年間でそれぞれ、117名、131名、127名で、同様に乳癌検診を受診されマンモグラフィ検査を受診された方は225名、186名、150名でした。乳腺超音波検査も各年度に118名、130名、114名の方に行いました。
各年度で新たに乳癌の診断を得た方は、それぞれ、8名、8名、3名で、それぞれネットワークを通じて、大阪大学附属病院や大阪医科大学附属病院、国際がんセンター、大阪警察病院などへ受診して治療を受けて頂きました。
また、近隣の方など、希望があれば術後安定したのちに当科で投薬や経過観察を行っています。病院の規模は大学病院などと比べ小さいですが、それだけ敷居は低いですから、何か気になることなどがあれば気軽に受診・相談して頂けたらと思います。治療が必要な方には適切に診断し、高度施設等にも紹介致します。

乳腺・甲状腺外来

いま日本人の女性の30人に1人は一生のうちに乳がんにかかると言われ、罹患率では1995年に胃癌を抜いて女性の1位となっています。死亡率では胃癌、大腸癌、肺癌についで4位ですが、次第に上昇している傾向にあります。このように乳癌は女性にとって恐ろしい疾患ですが、早期に発見すれば完治する可能性も高く、また乳房を大きく切り取らずに(乳房温存手術)治療が可能です。当科では予防医学の見地から乳腺撮影(マンモグラフィ)による乳癌の早期発見に努め、発見された乳癌に対しては乳房を温存する手術を原則とするよう努力しております。また乳腺には乳癌以外にもホルモンの変調が原因で痛みやしこりを伴う乳腺症という疾患があり、罹患率も高いと言われています。当院では、毎日一般外来でも乳腺に関する診察を行っておりますが、毎週火曜日と水曜日に乳腺外来を開いており、その日のうちに検査と診断が可能です(細胞の検査が必要な場合、結果は約1~2週間かかります)ので乳癌検診はもちろんのこと、乳腺に関するお悩み、相談があればお気軽に受診して下さい。また、近年、超音波検査で甲状腺癌が発見される患者さんが増加しています。甲状腺癌は、早期に発見し治療すれば予後良好な疾患ですので腫瘍が見つかった場合には手術を勧めています。こちらも毎週火曜日と水曜日に甲状腺外来を開いておりますので受診して下さい。

直腸肛門外来

肛門周囲の疾患には、痔核(イボ痔)、裂肛(キレ痔)、痔ろう、肛門周囲膿瘍などさまざまな疾患があり、これらは生活習慣病であり罹患率も高いと言われています。当科では、外来にて診察は毎日可能ですが、特に毎週月曜日と木曜日に直腸肛門外来を開いており専門的に診察、治療を行っています。特に痔核に対しては、痛みの少ない手術や日帰り手術など症状や個人の事情に配慮した治療を患者様と相談しながら行っています。

胆石症

胆石症は良性の疾患ですが、放置していると、胆石発作や胆嚢炎を来したり、胆嚢癌が発生することがあります。胆石症の手術は低侵襲で簡単に施行できるため、症状があまりなくても胆石症と診断された患者さんは手術を検討されることをお勧めします。約90%に腹腔鏡下胆嚢摘出術が可能で、創が小さく、術後1~5日で退院可能です。

胆石の治療について-腹腔鏡下胆嚢摘出術-

検査で胆石があるといわれました。どんな病気なのでしょうか。またどういう症状が出るのでしょうか。
肝臓では、胆汁と言う消化液が作られています。それを腸へ運ぶ管を総胆管といいますが、その途中に胆汁を一時的にためておく袋として胆のうがついています。この中に石ができることを胆のう結石(胆石)といいます。胆のうの中の石が動いている時は、症状は出ません。しかし、石が胆のう管にはまり込んでしまうと胆石の発作と言われる症状が出ます。症状は、みぞおちや右わき腹に「刺し込み」と言われる痛みがでたり、悪心、嘔吐がでます。それが悪化し胆のうに炎症がおきると発熱するようになります。初期のうちは、胃の症状と間違われます。 よく似た病気として、総胆管結石、肝内結石があります。
どんな検査をすればよいのでしょうか。
胆石があるかどうかは、腹部超音波検査によって判断できます。それ以外に詳しい検査として腹部CT検査、DIC(胆道造影)などを行います。石が胆のうだけにとどまらず、総胆管の中にあることが疑われたりする場合は、MRI検査、ERCP(内視鏡下の直接胆道造影)検査などを追加することがあります。
どんな治療法がありますか。
胆石は、昔からいろいろな治療法が行われています。大きく分けて内服治療(胆石溶解剤)、体外式結石破砕術、手術があります。胆石溶解剤は、胆石をとかす薬ですが、とける確率は数%で、純粋のコレステロール石にのみ有効です。結石溶解には数年かかります。体外式結石破砕術とは、衝撃波で結石を粉砕する方法ですが、粉砕後に胆石発作や胆嚢炎を生じたりするため、現在ほとんど行われなくなりました。現時点では、手術が最も確実な治療方法であると考えています。
どういう手術でしょうか。
胆石の手術は、昔は、開腹手術といって腹部を15cm程度切って手術をしていました。しかし、1995年あたりから腹腔鏡下手術が広く行われるようになっています。当院でもこの手術が標準となっております。この手術の場合、お腹に1cmから0.5cmの穴を2~3ヶ所あけて、そこから腹腔鏡というテレビカメラを入れます。その画面を見て手術を行いますので、手術後の傷は非常に小さく、痛みも少なくて済みます。そのおかげで、ほとんどの方が手術して3、4日後に退院されています。しかし、欠点として出血、癒着などがあるとテレビカメラでお腹の中が見えませんので、途中で開腹手術に切り替える場合があります(5%程度)。なお、いままでに上腹部の手術(胃の手術など)を受けた方、心臓、肺が悪い方には、腹腔鏡下手術はできません。くわしくは、外来で説明いたします。
手術には、どれくらいの日数、費用がかかりますか。
まず、従来の開腹手術の場合、手術日の前日に入院していただき、手術後5日から9日間(合計7日から11日間)入院されることが多いようです。腹腔鏡下手術の場合、手術の前日に入院していただき、合計5日間の入院で済む場合がほとんどです。費用は、3割負担の場合、およそ腹腔鏡下胆嚢摘出術で約15万円、開腹胆嚢摘出術で約18万円です。
手術で胆のうを取ったら後遺症はでませんか。
肝臓が作った胆汁と言う消化液は、総胆管を通って腸へ流れ、そこで食べ物を消化します。その総胆管の途中にあるのが胆のうです。胆汁を一時的に蓄えておく働きがありますが、胆のうを取り除いたとしても、胆汁は腸に流れていきますので、消化には問題ありません。脂肪分の多い食事で下痢気味になると言われる方が時におられますが、生活上差しさわりのある方はほとんどおられません。
手術したほうが良いのでしょうか。
患者様によって、症状も異なりますし、事情も違いますので、一度外科の外来に来ていただいた上で、手術をするかどうか、またするとしたらいつ頃にするかなどご相談させていただくのが良いと思います。

胃癌

病期別 5年生存率は、Ⅰa期 97%、Ⅰb期 93%、Ⅱ期 87%、Ⅲa期 58%、Ⅲb期 38%、Ⅳ期11%です。早期胃癌に対しては、内視鏡的粘膜下層切除術(ESD)が可能な症例もあり、手術をせずに完治する症例もあります。ESDの適応とならない早期胃癌に対しては、鏡視下胃内手術や腹腔鏡下胃切除術を行い、残存胃の機能を温存した低侵襲手術を行っています。進行胃癌に対しては、予後の改善が期待できる症例には膵臓や肝臓など他臓器合併切除や拡大リンパ節郭清を行っています。近年、新規の抗癌剤が開発され、手術不能の進行胃癌に対しても60~70%の奏効率を認めています。当科ではこれら抗癌剤と手術をうまく組み合わせた集学的治療により、進行癌の方でも生存率を向上させるよう努力しています。

大腸癌

大腸癌の罹患率は近年著明に上昇しており、それとともに手術数も増加傾向にあります。治療は手術による切除が原則ですが、大腸癌手術の約70%は腹腔鏡手術が可能で、創も約5cmと小さく低侵襲で、早期退院が可能です。術後の経口摂取開始は平均3日、術後在院日数は平均12日です。進行大腸癌に対しても腹腔鏡手術で十分なリンパ郭清を伴う根治手術が可能で、積極的に行っております。炎症性腸疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎)の治療は内科と協力して治療を行っており、内科的治療が無効の症例に対しては例え以前に開腹手術を受けた患者様であっても腹腔鏡手術をおこなっています。

腹腔鏡手術

1cm程度の切開創から腹腔鏡や鉗子を挿入して手術を行うことが出来るようになりました。そのため創は従来より、大幅に縮小されるので、患者様の術後の痛みなど身体的負担は大きく軽減され、入院期間も短縮でき、早期社会復帰が可能です。腹腔鏡手術は胆石症に対する胆嚢摘出など良性疾患はもちろんのこと、胃癌や大腸癌に対する胃や腸切除術にも採用しています。とくに当科ではこの腹腔鏡手術を積極的に行っており患者さんのQOLの向上に努力しています。

胃癌に対する腹腔鏡手術 胃癌腹腔鏡手術後の手術創
胃癌に対する腹腔鏡手術 胃癌腹腔鏡手術後の手術創
大腸癌に対する腹腔鏡手術
大腸癌に対する腹腔鏡手術
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